教員紹介
主な研究・教育内容
財務会計の概念フレームワークにおける根本的思考である「資産負債アプローチ」について、その理論を精緻化するための研究を行っている。
概念フレームワークは、首尾一貫した会計基準を導き出すために、財務報告の基本目的および基本原理を整合的に規定した体系であり、いわば会計基準設定のための理論的拠り所ということができる。そして会計アプローチは、財務会計の概念フレームワークを支える、最も根本的な概念である。現在、会計基準を国際的に統合しようという流れは一層加速している。しかし、FASBやIASB、そしてわが国の概念フレームワークは依然として未完成である。概念フレームワークが、より良い財務会計・報告基準に向け多大な貢献をなし続けるためには、その基礎となる会計アプローチも統一的な理解が持たれるべきである。そのため、改めて「資産負債アプローチ」の概念について検討し、資産負債アプローチに対する誤解を解消することは、多くの研究者の注目を集める分野であり、非常に意義があると考える。
担当科目一覧
簿記入門1・2、工業簿記1・2、キャリア特講1【簿記3級】、キャリア特講2【簿記2級】、専門演習1・2・3・4
主な講義科目
●簿記入門1.2
簿記は、企業の経済活動を貨幣額を単位として帳簿に記録・計算・整理して、財産および損益の状況を報告する技術です。決算整理事項を含む、多少複雑な複式簿記の計算実務を実施することができるようになることが目標です。
簿記入門1と簿記入門2を連続して履修することで日商簿記検定3級レベルの知識を身につけます。
●工業簿記1.2
簿記入門で学んだ商業簿記と工業簿記との違いは、商業簿記は「完成したものを仕入れて販売する」のに対して工業簿記は「材料を仕入れて自社で製造して販売する」点です。製品1個あたりの原価をどのように計算するかに重点をおいて授業を進めます。