地域貢献

明星大学経済学部の
地域貢献活動とは

明星大学経済学部の地域貢献活動とは、多摩地域とその近隣地域(都23区内、神奈川県、埼玉県)の企業・自治体と学生との協働を通じて、地域に何らかの成果をもたらすことを意図した活動です。正課(授業)や正課外(授業以外活動)において、以下の①~④のステップで行なっています。

①学生の企業あるいは自治体が抱えている問題・課題・情報の把握
②学生による、問題・課題解決案検討に必要な情報収集や調査、解決案検討、発表・実践
③企業・自治体による解決案の評価
④学生:評価結果の振り返り、企業・自治体:解決案の実行可能性の検証、実行

地域の企業・自治体に対して、学生目線からの、問題・課題の解決案や実践行動が提供されることで、企業や自治体で新たな施策が実行されて効果が表れているものもあります。また、企業にとっては、学生に対して自社の事業や仕事内容を伝えることができ、結果的に人材採用につながるケースも見られます。

学生は、社会人として仕事を行なううえで重要なPDCAサイクル(Plan:計画→Do:実行→Check:評価→Action:改善)を、活動を通じて何度も経験でき、社会人基礎力の向上を図ることができます。 また、こうした活動を繰り返すことで、学生はチームでの課題解決やプレゼンテーションのスキルを修得し、地域・企業・仕事に対する理解を深めることができます。

正課(授業)で行う
地域貢献活動

地域貢献活動を実践する授業は、主に「地域参画ワークショップ」「課題解決ワークショップ」の2科目です。

地域貢献活動を行なう科目の概要

科目名
連携先
活動内容
地域参画
ワークショップ
企業
企業から提示される事業課題に対して、チームで解決案を検討・発表。企業の事業課題解決に向けて学生の視点を提供する。学生は、発表内容・方法に関する評価を、企業担当者から直接受けることでスキル向上を図る。
課題解決
ワークショップ
自治体
(近年は八王子市)
自治体から提示される地域課題に対して、チームで解決案を検討・発表。行政の取り組みに学生の立場から参加。学生は、一市民の視点で課題を検討することで、地域社会や地域活動への理解が深まる。


地域貢献ワークショップは、2年生前期に履修する必修科目です。従って学生全員が履修します。全員を14クラスに分け、少人数で実施します。全15回の授業を前半・後半に分けて、それぞれ異なる企業の課題に対して解決案を検討し発表します。課題解決案の検討は、4~5名のチームで行ないます。

企業提示課題(一部を抜粋。協力企業数は毎年度15~20社)

提示課題
企業の業種
本社所在地
地域のスーパーマーケットとして生き残るためにどうするか。惣菜の新戦略を提案してください。
小売
町田市
三多摩地域に新しい企業を呼び込むためにはどうしたらよいでしょうか?
金融
立川市
当社と地域の人たちと大学生が交流できるイベントを考えて下さい。
不動産
八王子市
高幡不動駅前の新築マンションに、長年住み続けたくなるためのアイディアを募集!
不動産
日野市
「○○専用の車椅子の●●を考える」ターゲットとニーズを明確にした車椅子の企画とプロデュースをしてください。
製造
八王子市
睡眠と「何か」を掛け合わせて、誰かの役に立ち、お金を頂ける新サービスを考えて、提案してください。
専門商社
立川市


課題解決ワークショップは、2年生後期の選択科目です。近隣自治体の複数の所管から提示される地域社会の課題に対して、学生の視点から解決案を検討して、担当所管の職員に発表します。解決案の検討は、4~5名のチームで行ないます。2022年度は八王子市の課題に取り組みました。

2022年度の課題

提示課題
八王子市担当所管
若者向け相談窓口が学生にとって身近な存在となるには、市は何をすべきと考えますか?
青少年若者課
あなたたちの身近な方の自殺を防ぐために、①~③から一つ選んで、具体的な考えを聞かせて下さい。
①ゲートキーパー講習会の名称
②若者の心に響くメッセージ
③若者に自殺予防を広めるための工夫
保健対策課
当社と地域の人たちと大学生が交流できるイベントを考えて下さい。
環境政策課
環境保全課

正課外(授業以外)で行う
地域貢献活動

正課外の地域貢献活動は、経済学部が公認するプロジェクトとサークルが主体となって実践されています。

正課外の地域貢献活動の概要

活動名
連携先(活動主体)
活動内容
商品・サービス開発
プロジェクト
株式会社エムール
新商品・サービス開発のための知識・スキルを学び、実践することを通じて地域や社会に貢献する。
八王子Jリーグ
プロジェクト
株式会社八王子
Jリーグプロジェクト
サッカーチームの活動支援を通じて、地域社会との交流機会を生み出し、地域社会に貢献する。
多摩のまちづくりを
考える
経済学部公認サークル
EADS(イーズ)
「まちづくり・ものづくりコンペティション」において、多摩地域の課題を発見し、地域資源を活用した解決案を提案する。

  • 商品・サービス開発

    プロジェクト

    株式会社エムールの協力を得て、新商品・サービスを開発するために必要な知識や方法論を学び、アイディアだけではなく商品化までのプロセスを実践を通じて体験します。商品化・サービス化への道のりは厳しいですが、約1年間を目処に取り組んでいます。


  • 八王子Jリーグ

    プロジェクト

    八王子を拠点にJリーグ目指すサッカークラブチームFCNossA八王子の活動支援を通じて、地域貢献・活性化活動を実践しています。具体的には、チームの活動を地域のみなさんに広報したり、地域のみなさんと交流するためのイベント企画や運営を行なっています。


  • 多摩のまちづくりを

    考える

    経済学部公認サークルEADS(イーズ)が中心となって行なっています。毎年開催される、公益社団法人学術・文化・産業ネットワーク多摩主催の「まちづくり・ものづくりコンペティション」に参加して、自分たちで地域が抱える課題を見つけ、課題解決のためのアイディアを提案しています。

以上のように、明星大学経済学部における地域貢献活動では、正課、正課外を問わず地域社会と連携した数々の取り組みを行なうとともに、学生がその取り組みを通じて得た体験を、学生生活や社会人になってからも活かせる学修活動として実践しています。