教員紹介
主な研究・教育内容
1971年の、いわゆるニクソンショックをもって、紀元前から約2000年間続いた金本位制が崩壊し、世界は純粋信用経済に移行しました。日本が世界に先駆けて2001年に導入した量的緩和政策は、まさにこの純粋信用経済を象徴する金融政策です。純粋信用経済で通貨としての役割を果たす「資金」をキーワードに、金融の問題を、経済理論と制度・政策の2つの側面から分析します。
担当科目一覧
金融論1、金融論2、マクロ経済学1、マクロ経済学2、日本経済入門1、日本経済入門2、基礎演習A、基礎演習B、専門演習2a、(大学院)金融経済論、応用経済学演習1a、応用経済学演習1b
主な講義科目
金融論1では、経済・法律・会計といった多面的な視点で、金融取引を学びます。預金や住宅ローン、銀行振込など、日常生活に直結した知識はもちろん、それに加えて、銀行や証券会社などが、その舞台裏で、どのような活動をしているのかを具体的に説明します。このような知識を得ることで、住宅の購入や老後への備えができる判断力を身につけ、ひいては、少子高齢化時代の日本の社会の在り方を議論できるようになることが目標です。
金融論2では、紀元前の共和制ローマにまで純粋信用経済の起源を遡ります。1971年の、いわゆるニクソン・ショックで、金本位制が崩壊し、純粋信用経済に移行しました。たとえば、日本銀行が2001年に世界に先駆けて導入し、その後、米国のFRBなど各国中央銀行が追随した、量的緩和政策などを理解するためには、この純粋信用経済に対する、正しい知識が欠かせません。世界的視野と歴史的視点で、現代の経済問題と金融政策との関係を論じることが、この授業の目標です。